お知らせ

  • 2018/11/09

    「能登杜氏四天王」のおひとりである三盃幸一さんがご逝去なされました(享年91歳)

    「ドキュメンタリー映画は動く遺影だ」

    以前、先輩監督が言った。
    作品が完成し、年月を経るにつれ、この言葉が現実となっていく。

    2018年11月7日午前9時49分。
    「能登杜氏四天王」のひとりと呼ばれ、富山県の桝田酒造店「満寿泉」の名を全国に知らしめ、今の吟醸酒の礎を築いた三盃幸一さんがご逝去された。享年91歳。

    永六輔さんは「人は二度死ぬ」と言った。
    肉体の死と、遺された者の記憶の忘却というふたつの死。

    しかし、映像に刻まれた「生きる姿」は、後者の死を、もしかしたら、未然に防ぐかも知れないと思う。

    古から伝わる農地田畑、故郷の緑を守ってきたのは酒屋もん。杜氏の造ったお酒は、「芸術品です」と明言された三盃さん。

    この言葉で、わたしは映画『一献の系譜』が普遍的テーマまで昇華できると悟った。

    また、他の杜氏さん方が「自分の酒」について語るのに対し、三盃さんだけが頭ひとつ俯瞰に出ていて、「能登杜氏とは」を語ってくださった。正直、三盃さんがいらっしゃらなければ、『一献の系譜』というお話は一本筋が通らなかったとさえ思う。

    撮影当時、三盃さんは87歳。
    ケアホームに入所されており、撮影はワンチャンスのみと言われた。
    ほとんど事前情報も無いままお目にかかり、緊張のインタビューだった。

    ご年齢や施設にいらっしゃることを鑑みて、声もさぞ小さかろうと、マイクの感度を高め、身体のすぐ側でセットした。しかし、いざインタビューが始まると、、、度肝を抜かれた。録音部がヘッドフォンを慌てて外す。腹の底から発せられる割れんばかりの声が部屋中に響いた。

    一時間を過ぎたあたりで、お疲れだろうと思い、コーヒーを勧めたが「私の話が面白くないですか?」と言われ、「まさか!大変興味深いです。でも、お疲れではないですか」と返したが、まるで心配無用の様子なので、結局二時間近く一度も休憩を挟まず語っていただいた。

    ようやくインタビューが終わり、ホッとしたのも束の間。
    三盃さんが部屋に戻られる時、またまたすごい衝撃を受けることになった。

    ホームの方が二人掛かりで三盃さんの脇を抱え、歩幅といったら、半歩ずつしか前に出ていない。ご年齢を思えば寧ろこちらの方が自然なのだろうが、直前までの姿とのギャップに、「三盃幸一というひとの生き様」を感じずにはいられなかった。

    驚いていると、三盃さんは日本酒の話をする時だけ、特別元気になられるのだとホームの方が教えてくれた。それを聞いて、元WBA・WBC統一世界ヘビー級チャンピオンであるモハメド・アリがパンチドランカーになっても、ファイティングポーズを取ると、ピタッと震えが止まったという逸話を思い出した。

    映画の完成披露上映会は、お越しいただけなくても仕方ないと思っていた。しかし、ご家族と共にお越しくださり、鑑賞後、「能登の宝になりました。どうもありがとうございました」と、力強く握手してくださったのだ。素直にこの映画を形にして良かったと思えた瞬間だった。

    映画『一献の系譜』の中で、三盃さんはこの先も生き続け、大事なメッセージを語り続ける。観客は、各々の人生の中でそのメッセージを実態の伴うものに変えていく。血のつながりだけでなく、ひとは誰かの一部となって生き続けるのだと思う。

    映画『一献の系譜』が、そんなきっかけになれれば、こんな幸せなことはない。

    ご葬儀で、映画の三盃さんのシーンを流したいとご遺族からお申し出があり、もちろん快諾した。

    合掌

    監督石井かほり

  • 2018/11/05

    【11月17日(土)映画『一献の系譜』兵庫県宍粟市 上映決定】

    播磨国風土記に「日本酒発祥の地」として記載がある兵庫県宍粟市で、「日本酒のふるさと祭り」が開催されます!

    その催しのひとつとしてドキュメンタリー映画『一献の系譜』が上映されます。

    監督石井も駆けつけ、町家を再生させ、お酒を通じひとが集まる場作りに励む琴地あかりさんとのトークイベントも予定!!

    ぜひ起こし下さい!

    ◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎
    イベント名:日本酒のふるさと祭り「一献の系譜」上映会
    会場:山崎文化会館                    
    会場住所:兵庫県宍粟市山崎町鹿沢88-1
    日時:11月17日(土) 13:00-
    問合せ:公財)しそう森林王国観光協会 
    E-mail info@shiso.or.jp
    TEL 0790-64-0923  
    備考:監督トーク有、他ゲスト:琴地あかり様

  • 2018/11/03

    【11月5日放送 テレビ東京『YOUは何しに日本へ?』必見!】

    11月5日18:55-テレビ東京「YOUは何しに日本へ?』をご覧ください。

    今回の舞台は、新潟県は佐渡島。
    ここに廃校になるはずだった小学校を買い取り、日本酒を広く伝える空間「学校蔵」として再生させた蔵元さんがいます。

    「真野鶴」尾畑酒造さん。

    こちらは夏の間、一般の方や企業さんのオリジナル酒造りに応えたり、ゲストを招いて講習会などを開催。酒質のリクエストができるだけでなく、杜氏の指導の下、実際に仕込みや洗い全般を手伝うのです。
    https://www.obata-shuzo.com/home/gakkogura/

    今回のテレビ番組で「YOU」となったのは、スペインのピレネー山脈で日本酒蔵を始め、日本酒を醸し出したアントニオ・カンピンズさんです。日本酒の技術を磨くため、この「学校蔵」を訪れました。

    アントニオさんは、弁護士であり、デザイナーでもあり、そして、日本酒に惚れ込んで何度も日本にいらしては勉強されて、自国で蔵まで作っちゃうスーパーマンでありながら、とっても深く優しいお方。

    監督石井は訪スペインの際、アントニオさんの蔵見学をさせていただき、アントニオさんの人生初の日本酒を飲ませていただく機会に恵まれました。

    それは、飾り気がなく、素朴で米の美味しさを素直に味わえる、なんとも「日本酒の原点」のような印象でした。そんなプリミティブな日本酒をまさかスペインで味わうことになるとは思ってもみなくて、それ即ちアントニオさんのお人柄そのものだなぁ、と、痛く感動したのでした。

    そのアントニオさんが来日されるとのことで、居ても立っても居られず、また、お友だちが『一献の系譜』をアントニオさんにご覧になってもらいましょうよ!と声を挙げてくださり、佐渡まで駆けつけたのでした

    YOUは何しに日本へ

  • 2018/10/28

    「大江戸日本酒まつり」にて、映画『一献の系譜』上映会&トークショー

    「大江戸日本酒まつり2018」にて映画『一献の系譜』上映およびトークイベント満席にて終了。

    トークテーマは、「丁寧に生きるということ」でした。
    丁寧に生きるって、手間のかかること。気を抜くと幾らでも粗雑になる。だから、自分なりの丁寧論のコツみたいなことをお伝えしたいと思い登壇させていただきました。


    本主催は、吉祥寺「にほん酒や」オーナー高谷さんと、神田にある「神田新八」の佐久間兄弟。

    高谷さんが今回のトークイベントのMCとなってくださり、また、駆けつけてくださった文筆家藤田千恵子さんも加わっていただきました。

    わたしが日本酒をテーマに映画を撮り始めたころから高谷さんとは出会っているので、気づけばもう6年の付き合い。

    そして、わたしの映画の劇場上映の際にこの「大江戸日本酒まつり」でも大々的にPRご協力いただき、このお祭りが、主催者の方々のどんな思いで成り立って来たのか、わたしなりに見つめて来たので、今回映画の上映をいただけたことは感慨深いものがありました。

    これからもエネルギー量や方向に共感できる方と、この作品を育てていけたら、と思います。

    ありがとうございました

    https://www.facebook.com/events/167818420797613/?ti=ia

  • 2018/10/18

    「一般社団法人awa酒協会 2018年awa酒認定式お披露目会」にお招きいただきました!

    「一般社団法人awa酒協会 2018年awa酒認定式お披露目会」に監督石井かほりがお招きいただき参加して参りました。

    「awa酒協会」が発足した昨年のオープ二ングプレス発表会でいただいた時の印象は、シャンパンに負けない!!ということを意識された「華やかさ」が目立っていたけれど、二年目は「深み」を増したものに感じられました。バリエーションの豊かさ。やはり、これが日本酒の面白さなのだと確信。

    参加蔵も現在15蔵で、来期には「黒龍」さんと「陸奥八仙」さんが控えており、この先も認定蔵は増し、盛り上がって行くのではないかと感じます。

    ちなみに、awa酒認定基準は、以下。
    (awa酒協会HPより引用)
    米(※2)、米こうじ及び水のみを使用し、日本酒であること。
    国産米を100%使用し、かつ農産物検査法により3等以上に格付けされた米を原料とするものであること。
    醸造中の自然発酵による炭酸ガスのみを保有していること。(※3)
    外観は視覚的に透明であり、抜栓後容器に注いだ時に一筋泡を生じること。
    アルコール分は、10度以上であること。
    ガス圧は20℃で3.5バール(0.35メガパスカル)以上であること。(※3)
    品質基準
    常温で3ヶ月以上、香味、品質が安定していること。また火入れ殺菌を行うこと。炭酸ガスは、配管及び容器内のガス置換の目的で使用するものを除く。
    ※2 純米であることや精米歩合については規定しない。
    ※3 二次発酵についてはタンク内でも瓶内でも規定内とする。

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    もしかしたら、これまでもこうした造りの日本酒をご自身のラインに出していらした蔵元さんもあると思います。
    しかし、明確な認定基準を置いて、名称に市民権を得させること。そして、「協会」として、参加者が名を連ね、団体・組織として動くこと。
    これが実は、世界に出るときの大事なファクターなのではないかと思うのでした。

    規格を決めれば分かりやすい。分かれば、名付けられる。名前がつけば、覚えてもらえる。覚えてもらえれば、注文もしやすくなるというものでしょう。

    従来からあったことでも、それを「魅力」として打ち出すこと。これは日本酒のブランディングのひとつの試みだと感じました。

    日本酒は、うっかりするといくらでも複雑な情報を出していけます。日本酒がかなり好きなひとからしたら、それらも「酒の肴」になり得ますが、まだ日本酒と出会えてもいないひとからしたら、そうした複雑さが、日本酒を閉鎖的にしているとも感じるのです。

    呑みの席で、日本酒についての情報をどこまでオープンにすべきか、相手の反応を見ながら調整するよう心掛けることが、普及活動の際にはとても大事なことのように思います。

    たまにうっかり気持ちよくしゃべりすぎて、気づいたら「あんまり興味ないかな」とか、こちらが伝えたい一心で、詳細を語れば語るほど、「なんか複雑なんだね……」と心が離れてしまった、と感じることもあります。

    複雑になり得ることを、如何にシンプルに記号化させ、まずはその入り口まで導けるか。どんなこともこのリードが勝敗を分ける気がします。

    そうした意味でこの「awa酒」の取り組みは、大きな一歩なのでしょう。この先の展開も楽しみです。

    AWA酒協会HP

  • 2018/10/16

    「トットリ発酵通信」にて「藤田 千恵子×日置桜」の対談掲載

    「日本酒ライターの先駆け」とも呼ばれる藤田千恵子さんと、「日置桜」蔵元さんとの対談レポートの中編が発表されました。

    「日本酒の戦後を終わらせたい」と一心に願い、醸すすべての日本酒を純米酒へといち早く切り替えた神亀酒造の「センムさん」こと小川原良征さんのご遺志が、千恵子さんの言葉の端々に散りばめられています。

    もしかしたら、センムさんという存在がいらっしゃらなければ、現在のように「純米酒」を「普通」に口にできていない世の中だったかも知れないとさえ考えられるほど日本の酒蔵さんたちに影響を与えた人物です。

    また、今回の対談は、手前味噌ながら10月28日11:00-「大江戸日本酒まつり」で開催される映画『一献の系譜』上映と共にある監督トークのテーマ「丁寧に生きるということ」と非常に通ずることがあると思います。「言葉」は、思想であり、生き方。


    ※※※※※
    以下、「トットリ発酵通信」より抜粋

    ・光の仕事の背後に陰の仕事があるということ
    ・「不況って何か」というと、お金のことが原因で何か大切なことや丁寧な仕事をあきらめなければいけないということ
    ・生きるって抗うことだなって
    ・自分をまともにしてくれたのは日本酒でした。この日本酒にふさわしい私になりたいなぁと思ったんです
    ・仕事では日本酒の専門誌以外で原稿を書こう

    ※※※※※
    10月28日11:00-
    大江戸日本酒まつり
    映画『一献の系譜』上映会、石井かほり監督トークショー
    会場:旧今川中学校跡地
    トークテーマ「丁寧に生きるということ」

    https://www.facebook.com/events/167818420797613/?ti=ia

    トットリ発酵通信サイト

  • 2018/10/03

    「平成30年度山形県製造業技術者研修事業「清酒製造技術」課程」で石井かほりが講師として登壇させていただきます。

    この度、監督石井かほりは、山形県酒造組合様と山形県産業技術振興機構様から「平成30年度山形県製造業技術者研修事業「清酒製造技術」課程」での講師のご依頼いただきました。

    酒類関係者60名近くの方を前に「映画『一献の系譜』製作を通じて気付かされたこと」をお話させていただきます。8月から展開されている本事業の講師20名の中に選んでいただけたとのこと。

    この6年積み上げてきたからこそのご依頼。
    今回このご依頼を請けるにあたり、現在取り組んでいる企画が二日間ディレイしてしまいますが、この6年石井が培ったことは、もはや石井ひとりのものではなく、数え切れない方々の想いが折り重なり、石井の血肉となっており、それらを第一線で活躍される方々と共有させていただく機会を手放すわけにはいかないと判断致しました。


    「何かを手にすることは、何かを手放すことだ」
    これは、あらゆる判断について回る原則です。
    だから、いつでも納得した選択をしたいと思うし、この点に関しては、絶対に誠実でいようと決めています。

    所要二時間。
    ちゃんと気持ちよくお話しして参ります。

  • 2018/10/01

    「しながわ宿場祭り2018」終了しました!ありがとうございました!

    今年も無事、「しながわ宿場祭り2018」終了しました!
    たくさんの方にご来店いただけ、嬉しかったです。
    ありがとうございました!

    今年は台風のため、雨に悩まされて終わるかと思いきや、テント内に椅子を置いて雨を凌いでいただく形にしたことが功を奏し、常に4-5名の方がお店に居てくださり、がっぷりお話ししながら、しこたま日本酒を呑んでいただくことができました。お祭り全体の来客数も例年に比べて少なかったですが、通り過がりのお客様で終わることなく、次につながる「出会い」が生まれたことに、感謝の気持ちと充実感に包まれています。

    また、今回自分の中のマーケティングとして、東京で知名度が低くても旨いお酒は、どう伝えればたくさん呑んで貰えるか、ということも実験しました。

    結果は、見事に売り切れ!なんとなく掴んだ気がします。

    日本酒を広く楽しんでいただきたく、テントでは通常なかなか見られないラインナップを揃えていますので、また来年もぜひ遊びに来ていただけると嬉しいです。

    今回もまた往復14時間かけて能登半島から、魚を担いで来てくださり、このイベントにお誘いくださった「渚水産」北川社長に改めて心から感謝いたします。

  • 2018/09/29

    「しながわ宿場まつり2018」三年目の挑戦!

    雨にも負けず!始まりました!
    三年目の挑戦!

    日本酒と能登の魅力を伝えます。
    テント内にお椅子も準備しましたよ!

  • 2018/09/26

    映画『恋のしずく』の完成披露試写会& 東広島日本酒フェアに監督石井かほりが参加させていただきました。

    日本酒の映画が新たに生まれました。

    映画『恋のしずく』の完成披露試写会& 東広島日本酒フェアに同じく日本酒をテーマに映画を監督した者として石井かほりもお招きいただき、参加させていただきました。

    本作の主演は、元AKB48の川栄李奈さん。相手役に、劇団EXILEメンバーの小野塚勇人さん。宮地真緒さん、中村優一さんなどがメインを飾り、そして、今年2月に他界された大杉漣さんの映画出演の遺作でもあります。

    http://koinoshizuku.com

    監督は、瀬木直貴さんで、三年前に石井が監督したドキュメンタリー映画『一献の系譜』の上映会にお越しくださり、その時に自分も日本酒の映画(劇映画)を撮るのだとお話くださっていました。

    時を経て、こうして新たな命が生まれたことに心から祝福を送ります。
    何ごともゼロから生み出す作業は大変ですが、あらゆる媒体の中でも、映画は本当に大変だと思います。形にならない作品や、生まれても出す機会がないもの、上映されても観てもらえない作品も山とあります。

    タイトルに「恋」とあるので、内容はもしや逃げ腰か?と思ったら、いやいや、ちゃんと日本酒業界の「今」だったり、その先の「人が自分の人生と向き合うことの勇気」という普遍的テーマが描かれていて、とても良い作品でした。また、日本酒にまつわるエピソードひとつひとつが、すごいリアルです。

    そして、今回初主演だという川栄李奈さんはカットが進むにつれ本領発揮。ラストは見事だった。彼女の存在は、AKB時代にはあまり記憶に残ってないが、役者になってからは、彼女がテレビで演じていると、「ん?この子はだれ?ああ、また川栄さんか」と、度々、気になる脇役となっていて、宮地真緒さんと並んで歩くシーンで気づいたのだが、背も低く、顔も小さくなく、決してスタイルが良いわけではないが、目が行くのは川栄さんなのでした。内から出てくる演技力のポテンシャルの高さがそうさせるのでしょう。ベビーフェイスで癖が強すぎない造作なので、きっとこれから益々色んな役をこなすようになられるのでしょう。楽しみです。

    更に、舞台挨拶では全方向へ意識が向いていて、災害に遭われた広島の方々の想いすらも自分の言葉でしっかり伝えていらして、23歳にして主演女優に充分足る器量に見えました。

    そして、今回の作品の豪華な点は、何と言っても「竹鶴酒造」石川達也杜氏が作品を監修されていることです。

    そのお陰か小市慢太郎さん演じる杜氏がもの凄くリアルなのも見所。

    ちなみに、「ひねりもち」を揉むシーンがあるのだがそこだけは、本物の石川杜氏の手元だそう。映画試写会の後の東広島日本酒フェアで石川杜氏にお話を伺ったのだが、あの作業は慣れていないと手を大火傷して、手の平全部水疱ができることもあるのだそうです。(実際、杜氏の経験に基づく)

    あと、映画とは別に、石川杜氏特集の雑誌も出版されたとのこと。しかも、初版5000部が発売と同時に在庫がなくなり、即増刷され、ようやく2刷りが出来たところだそうです。
    https://www.honbunsha.jp/.../%E5%AD%A3%E5%88%8A%E3%81%BE.../
    https://www.facebook.com/honbunsha/

    わたしが映画『一献の系譜』を完成させた2015年に、他二作品(『カンパイ!世界が恋する日本酒』『Birth of SAKE』)日本酒を題材とした映画が生まれ、日本酒がメディアに露出する機会が増えたと感じています。

    そして今回、元AKBメンバーや劇団エグザイルという若者にキャッチーな方々が顔となり、更に間口が広がることに、これまで僅かにも上映を続け、応援してきた身としては感慨深いものを感じました。

    ちなみに、手前味噌ではありますが、わたしの作品も来月、東京・神田にて「大江戸日本酒祭り」の企画で上映会が予定されています。
    https://www.facebook.com/events/167818420797613/

    これからも、日本酒にいろいろな角度から関わるひとが増え、先人たちが守ってきた「心」を伝え得るものであったらいいなと願っています。

    恋のしずく公式サイト

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